第5話 双子ケンカする桜蘭高校ホスト部第5話 双子ケンカする 雪が降り、鐘が鳴っています。 「最初にゲームを始めた時のこと、覚えてるか?」 子ども達が雪で遊んでいる中、子どもの双子は手をつないでベンチに座っています。 一緒に雪だるま作ろうと女の子に誘われますが、どっちに言っているのか尋ねる光。 もちろん2人にと言う女の子に馨は2人という名前の子はいないと答えます。 すると、女の子は光ちゃんと馨ちゃんに言っていると言います。 双子はどっちが光で、どっちが馨か分かるか尋ねます。 薄れていく女の子。 「「どっちが光くんでしょうゲーム!」」と高校生の双子がお客様達にやっています。 そう、ホスト部が営業中なのです。 どっちが光か分かるかなとお客様に尋ねますが、お客様は難しいと言っています。 本当に今まで見抜いた子はいないそうです。 何てくだらないゲームだと言いながら、そこを通るハルヒ。 双子が何か気に入らない?と尋ねると、ハルヒは2人に人気が理解できないと答えます。 ホスト部における双子のメリット理解していないようだと、美形同士のホモというだけで十分ポイントは高く、友情との狭間で揺れる演出も好ましいが、双子というこの上ないタブーを武器にしているし、そんな絆の深い2人に同時に愛されてしまうという構図が乙女の究極のロマンだと双子は言います。 お客様はもう駄目だと興奮しています。 双子に怒って走ってくる環。 部のホームページ管理を真面目にすると言うので任せたのに、作ったのはこの画面か!!と逞しい体の上半身裸のハルヒが薔薇で囲まれているのです。 裸といってもハルヒは女ですので、誰かの写真と合成したようです・ 「ハルちゃん、格好いい~」とハニー先輩。 お客様達もハートを飛ばしながら見ています。 ハルヒは驚きのあまり、固まっています。 「何時だ?何時、ハルヒのヌードを撮ったぁー!?」 スポットライトの当たるハルヒに終われば好きなだけ大トロを食べさせてあげると、いやらしい声をかけながら写真を撮っていく双子を妄想する環。 合成写真だと言う双子に、技術の無駄遣いで恥を知れと言う環ですが、どうせやるならこのアイドル写真集と合成しなさいと言います。 しかし、双子は本人に直接着させた方が早いと答えます。 「そうか、本人に…」と環はこれなんかどうかな?とピンクのふりふりのドレスをハルヒに渡そうとします。 お客様もハルヒの女装姿を見てみたいと言っています。 可愛いから似合っちゃうというお客様もいます。 ため息をつくハルヒは環を睨み、双子に勝手に変な合成写真を作るのを止めてと言います。 人を何だと思っているのか尋ねるハルヒに双子はおもちゃとあっさり答えます。 引き続き営業しているホスト部。 退屈な人生を過ごすには刺激的なおもちゃが必要だと言う双子。 ハルヒはおもちゃじゃないと言います。 「おもちゃ…」 真っ黒なローブに身を包み、蝋燭を手にした怪しい人がおもちゃに興味があるのなら、黒魔術部にと勧誘を始めます。 「世界の黒魔術道具市開催中」という言葉に環は何かを感じ始めます。 そして、「ミサも常時やってます。そして今なら素敵な呪い人形、ベルゼネフをプレゼント」 黒魔術部部長の猫澤梅人がドアの隙間から言っているので、何故あの隙間から?と突っ込むハルヒ。 っていうかドアなんかあったけ?と言う双子。 鏡夜は猫澤先輩は明るいところが苦手と教えてくれます。 「あの人に関わってはいけない」 後ろからボソッと言うので、ハルヒは驚きます。 関われば必ず呪われると言う環に根拠を尋ねるハルヒ。 口にするのもおぞましいと言いながら、環は話してくれます。 昨年の試験の時、環が女生徒に挨拶をしながら廊下を歩いていると、何かを踏んでしまいます。 それが呪いの人形、ベルゼネフだったらしく、直後の試験では呪詛の如き文字が羅列され、不審に思い辺りを見渡せば見知らぬ人間ばかりの意空間と化していたそうです。 ハニー先輩やハルヒは驚きますが、鏡夜が動揺したお前がギリシャ語講座の試験を受けてただけと言います。 しかし、環は呪いで、その3日後には足が鉛のように重たくなってしまったと言います。 前日がマラソン大会だったと言う鏡夜。 しかし、呪いの人形の力は本物だと言う猫澤。 この人形の背中に嫌いな人間の名前を書けば、その相手が必ず不幸になると言っています。 怯える環。 色んな意味で猫澤が暗いと言う双子は眩しいのが苦手だったらこれくらいならどうかと懐中電灯を猫澤に向けます。 人殺し!!と走り逃げ去っていく猫澤。 環は何てことをしたのだと怯えています。 双子はつまんないと何か面白いことないかなと言っているので、環は無視されていると隅っこで体育座りをしてしまいます。 ハルヒにお願いがあると言う双子。 今度の休みにハルヒの家に遊びに行ってもいいかというお願いです。 そのお願いに耳を傾ける環。 興味あると言う双子に駄目だと拒否するハルヒ。 どうしても駄目かと尋ねる双子に馬鹿にするから駄目だと返すハルヒ。 環はご家族に挨拶せねばと思っていたと言うと、ハルヒは絶対に駄目と言います。 環はまた隅っこで体育座りです。 双子は「どっちが光くんでしょうゲーム」で正解できなかったら、遊びに行くと勝手にルールを決めてゲームを始めます。 一応答えるハルヒにハズレだと言う双子。 ハルヒはハズレていないと言います。 よく似ているけどやっぱり違うと言うハルヒ。 驚く双子。 お客様がどうやって見分けたのかハルヒに尋ねます。 しいて言えば光の方の言動が1割増で性格悪いと悪意ゼロで答えるハルヒ。 その言葉で笑い始める馨。 すると、光は包み隠さず正直に話しているだけで底意地が悪いのは馨だと言います。 今度はわがままに付きやってあげてるのは僕だと言う馨に、掘り下げるのはお前だと言う光は嫌なら止めろ、馬鹿か?と言います。 あまりに光が馬鹿で見ていられないからだと言う馨はおもちゃだからと言って何だかんだでハルヒにちょっかい出すので、本当は好きなのではないかと言います。 何!?と驚く環。 何勘違いしてんだと言う光はやっぱし馬鹿だなと馨に言います。 環は世の中には言っていい事と悪いことがあると言っています。 ハルヒみたいな豆ダヌキを大体何で好きに鳴らなければならないのかと言う光に環は怒っています。 それを見て素敵だと言うれんげ。 ハルヒを巡っての美しくも切ない四角関係(しかもそのうちの2人は双子という泥沼的展開)にれんげはご飯3杯戴けると興奮しています。 引っ込めと言う双子に、ひどいと泣くれんげ。 環はれんげにハルヒが好きだったのではないかと尋ねると、ホモ関係は別腹なのは今時常識と答えています。 ハルヒはフランスに帰っていると思っていたと言うと、フランスでホスト部を作ってもまだ早すぎてうけないと答えるれんげ。 いい加減にしろよなと兄弟喧嘩になってきた双子の言い争い。 人のベッドに入ってきやがっていい迷惑だと言う光に、さびしそうにしてるから仕方なく添い寝してやっていると返す馨。 お客様達は興奮しています。 数学弱いクセにと言う光ですが、馨にもっと語学勉強しろと返します。 今度は光が歯軋り煩いくせにと言うと、馨が寝相だ悪くてベッドから落ちてるのは誰だと返します。 お前の母さん厚化粧、絶交だと喧嘩が長引く感じです。 お前の母さんの厚化粧ってどっちも同じ親じゃん… 翌朝、登校してきて教科書を机の上に出しているハルヒに話しかける髪の色がピンクな光。 何故ピンクなのか尋ねるハルヒ。 理由は似合うからだと答える光は何時までも馨に間違われるのが耐えられないと言っています。 遅れて登校してくる馨の髪の色はブルーです。 昨夜はせっかく優雅な一人寝だったのに自分がピンク色に染める夢を見たので夢見が悪かったと言う馨。 座ろうとする馨の椅子を足を伸ばして倒す光。 光の椅子を手を伸ばして倒す馨。 そして、お互いに物を投げ合いを始める双子に挟まれているハルヒはため息をつくのだった。 昼休みの食堂 揃ってAランチを頼む双子。 やっぱBのパスタとDのサラダと頼むものを変えようとしてもまた同じものを頼んでしまう双子。 いくら頼むものを変えても同じになってしまう双子は真似すんなと言い争いを始めるのを、ハモって喧嘩しているので凄いと眺めているハルヒ。 騒がしいと思えばまだ喧嘩しているのかと言う他ホスト部メンバー。 ホスト部の恥だと言う環。 喧嘩両成敗とハニー先輩はケーキを半分こで仲直りと言いますが、僕も食べたいから1/3個すつかと言い始めたのでウザく感じてくる双子。 モリ先輩は状況が悪化するから止めておけと、ハニー先輩を抱き上げていきました。 環は学食で会うなんて珍しいなとハルヒに話しかけます。 双子が心配で付いて来たと言うハルヒはお弁当だから教室で食べたかったと言います。 お弁当と言う言葉で妄想を始める環。 エプロン姿のハルヒがハートのふりかけのお弁当を作ったという妄想。 恥ずかしいハートのふりかけでもためらわずに食うと言う環に鏡夜は妄想に脈略が無いことだけは分かったとランチを手にしています。 光はハルヒに弁当の中身を聞き、昨日の煮物の残りとか卵焼きとかだったので馨のと違うのにしたら嫌いなものばっかりになったので交換しようと言います。 ハルヒは豪華なランチを1口食べて感動しているので、美味しかったんだねと涙を流す環は毎日でも食わせてやりたいと言っています。 環はでかしたと、光に褒美にAランチをやるから弁当をよこしなさいと言います。 嫌だと言う光。 環もハルヒの弁当が食べたいので、そう言わずにと言いますが、断られます。 ハルヒの隣に座る馨。 こっちのもやろうかとハルヒにあ~んをする馨を邪魔して食べる光。 怒った馨がスープの入ったスープ皿を投げると、光が盾にした環に直撃します。 物の投げあいの始まる双子。 ハルヒはやっぱり教室で食べようとお弁当を持ってその場を立ち去ります。 ため息をつく環。 この状態が続くのならば、兄弟愛の設定を売りにするのも中止で、指名も確実にダウンと鏡夜は電卓を打ちながら言います。 「あぁ、ハルヒは別に責任感じなくていいんだよ。たとえ喧嘩の原因がお前の心無い一言であったとしても、ね?」 にっこりな鏡夜ですが、明らかに責めているなと感じるハルヒ。 ハニー先輩はうさちゃんを触りながら、双子が喧嘩をするのは初めてだと言います。 頷くモリ先輩。 幼等部から双子を知っていると言うハニー先輩は、学年が違うので話したことはないが、いつも2里だけで遊んでいたと言います。 環は中等部からしか知らないけどと、確かに浮いていて、自分達以外誰も寄せ付けない感じがし、今より性格が数倍歪んでいたので喧嘩をするのはいい傾向なのかもしれないと言います。 少しは世界が広がってきているということではないかと言い、この際放っておくのが一番かもとも言います。 ハルヒは窓から夕日を見て、いい傾向なのかなと考えています。 初めての喧嘩なら仲直りの仕方も知らないはずだから、引き際を誰かが教えてあげないといけないんじゃないかなとも考えています。 臨時休業中のホスト部。 喧嘩が続いている双子。 環は震えながら、「これだけやってもまだ気が済まないのか?迷惑兄弟」と言います。 迷惑だと言われて、光は「冗談じゃない、迷惑なのはこっちだよ。馨なんかと顔がそっくりでさ、お前に間違われるのもうんざりだし、本当はお前なんか大嫌いなんだ!!」と言います。 すると、馨が「そんなのこっちの台詞だよ。見ろ、猫澤先輩から買った鈍い人形ベルゼネフだ!!」と呪い人形をジャケットの内ポケットから取り出します。 呪い人形に怯える環。 呪い人形の背中に馨は光の名前を書いてやると言います。 そして、これからたくさんの不幸と悲しみに見舞われるんだと呪い人形の背中にマジックで名前を書く馨。 涙を流して怯える環。 ハルヒは怒って、双子の頭を殴り、「いい加減にしろ!!ただの喧嘩にこんな物、持ち込むんじゃない。この喧嘩は2人共悪いし、周りに迷惑かけるのはもっと悪いよ。ちゃんと仲直りしな!!今すぐ仲直りしないと、一生家に遊びになんか来させないからね!!」と言い、呪い人形を取り上げます。 双子は驚いた感じでハルヒを見ていましたが、不気味に笑います。 「「じゃあ、仲直りしたらハルヒの家に遊びに行ってもいいんだね?」」 呪い人形の背中に書かれていたのはハズレという文字。 驚く他のホスト部メンバー。 抱き合う双子。 「ごめんよ、馨。シナリオ通りとはいえ、あんなひどいこと言うなんてお兄ちゃん失格だな」 「そんな…僕こそ光に怪我でもさせたら、どうしようって凄く心配したんだから」 「馨、もう離さない!!」 「光!!」 固まり呪いの人形を落としてしまうハルヒ。 何だ、嘘の喧嘩だったの~とハニー先輩が言うと、双子はだって退屈だったんだもんと答えます。 ハルヒと環は倒れています。 ハルヒはやられた…とぐったり。 あっかんべーをする双子。 「暇な双子は…悪魔だ…」 ホスト部営業中 どっちが光くんかでしょうゲームをしている双子。 お客様はピンクの髪が光だと答えると、大当たり~と双子は言います。 お客様は仲直りしても、髪の色はそのままなのねとか分かりやすくなって嬉しいとか言っています。 そこを通りかかるハルヒ。 「違うよ。今日はピンクが馨で、ブルーが光だよ。色、交換したんだね」 手を繋いでいる双子。 馨が少し光の方に視線をやり、目を瞑り、もう1度前を見ます。 「気づいているか?光。これまで世界は『僕ら』と『僕ら以外』の2つしかなかったけど、初めて本物の侵入者が現れたんだ」 第5話完 ジャンル別一覧
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